スポーツ 義肢装具

軟性・半硬性足関節装具の制限方法の違い

前回の記事では、足関節装具が跳躍高を低下させること、そしてその原因についての文献を紹介しました。

しかし、一口に言っても足関節装具は多くの種類があります。例えばスポーツ中の使用されるものには軟性装具・半硬性装具が考えられます。

 

軟性装具としてよく論文で使用されているものはASO EVOというものです。これは編み上げ先で、スポーツテーピングにあるスターアップとエイトロックの技術を取り入れています。半硬性装具としてよく論文で活用されているものはActive Ankle T1です。こちらは、あぶみのような形状をしており、内外側をプラスチックの板で挟んだ形状をします。

 

この二つの大きな違いはその制限方法に違いがあります。軟性装具は足関節全体を布地で被覆し、張力を利用して足関節の可動域を制限することで、足関節内反捻挫を防止しています。しかし、足関節の全体を覆っているため、底背屈と内外反の両方を再現する可能性があります。一方、半硬性装具はあぶみを介して内外側のプラスチックによって足関節の内外反を制限しています。構造的には足関節の底背屈を制限しません。

 

さて、話を跳躍高に戻します。素直に考えるなら、軟性装具は底背屈を制限する可能性があるためジャンプ高は低下するはずです。一方、半硬性装具は底背屈を制限しないため、ジャンプ高には影響しないはずです。

 

装具の種類の違いによる関節可動域については、先行研究で仮説通りであることが示されています。つまり、軟性よりも半硬性装具の方が底背屈関節制限効果が大きいということです。

肝心のジャンプ高はどうでしょうか?

実は軟性装具よりも半硬性装具の方が、ジャンプ高は低いことが示されています。こちらに対する明確な研究は行われていません。研究者たちはその原因を考察していますが、足関節全体を被覆しているかどうかがキーのようです。下の図に解説してましたが、わたし的にはイマイチふに落ちないままです。今後も研究が必要であることが伺えます。

 

 

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