


本日の話題:
冬季パラリンピック競技について
この話が役立つと想定される方
・パラスポーツに興味がある人
・冬季パラリンピック競技を知りたい人
・パラリンピックをもっと楽しみたい人
パラリンピックの元となった国際ストーク・マンデビル競技大会についてはこちらの記事でふれさせていただきました!
これまでの復習ですが,第1回パラリンピック(第9回国際ストーク・マンデビル競技大会)は1960年にイタリアのローマで開催されています.
この時は,23ヵ国,400名と非常に少ない参加者で行われました.ローマオリンピックの規模が83ヵ国,5338名ということを考えるとパラリンピックの規模がどれぐらいだったのか少しイメージがつくかもしれません.
冬季パラリンピックはいつからはじまった?
第1回夏季パラリンピックの開始は1960年ということで皆さんの記憶にもそろそろ定着しましたかね.ここで,オリンピックには夏季と冬季があるかと思いますが,冬季のパラリンピックはいったいいつから始まったんだろう?という疑問が浮かんだ方は少しずつパラスポーツへの興味が強くなってきたようですね.パラの世界へようこそ.
まずは,オリンピックの夏季と冬季の関係を踏まえて少し整理をしてみましょう.夏季オリンピックが始まったのは1896年(アテネ)です.この時,日本はなんと明治時代です.一方で冬季オリンピックが始まったのは1924年(シャモニー・モンブラン)です.なんと,夏季オリンピックが開始してから冬季オリンピックが開始するまでには28年もの期間がかかっているのです!
夏季パラリンピックの始まりは,1960年(ローマ),冬季パラリンピックの始まりは1976年(エンシェルツヴィーク)です.夏季パラリンピックが始まってから16年後には冬季パラリンピックが開催されているのです.やはり,オリンピックの経験もあったので導入がスムーズにいったんですかね.
おまけですが,夏季オリンピック開催から夏季パラリンピックが開催されるまでが74年,冬季オリンピック開催から冬季パラリンピックが開催されるまでが54年という期間があったみたいですね.
さて,この下には冬季パラリンピックの年表をまとめています.
パラリンピックという名称が使われ始めたのは1988年の韓国で行われた大会だったのは覚えていますか?覚えていない方はこちらから復習をしておいてくださいね.冬季パラリンピックでは1992年からパラリンピックという名称が使われるようになり,オリンピックと同じ場所で開催されるようになりました.1998年には日本でも開催されていますが,これは欧州以外で初めて開催された冬季パラリンピックということになります.夏季パラリンピックもですが,アジアではどちらもパラリンピックの初めての開催国が日本ということで歴史に残っています.
パラリンピックの参加国ってどれぐらい?
冬季パラリンピックに参加する国っていったいどれぐらいの数なのでしょうか.下に冬季パラリンピックの参加国数をまとめてみました!
このように見てみると少しずつ増えているような印象を受けますね!42年かけてようやく49ヶ国まで伸びてきました.2002年には中国,クロアチア,ギリシャが初参加と徐々に広がりを見せてきています.今後どこまで伸びていくか注目です.
夏季パラリンピックの紹介の時には,触れることができなかったので夏季パラリンピックについてもここで少し触れたいと思います.ためしに夏季パラリンピックと冬季パラリンピックを比べてみましょう!
この伸び率の違いは一体なんなんでしょうか(笑)1976年に夏季パラリンピックは40ヶ国,冬季パラリンピックは16ヶ国でしたが,一番最近の大会では夏季で159ヶ国,冬季で49ヶ国.いったいどこで差がついてしまったんでしょうか.ただし,リオオリンピック(夏季)では207ヶ国,平昌オリンピック(冬季)では92ヶ国ですので,そう考えたらこの差は妥当な気がしてきました.冬季の参加国はもう少し増えてにぎわって欲しいですね.
冬季パラリンピックで行われてきた競技
夏季パラリンピックで行われててきた競技は29競技もありました.東京パラリンピック2020ではバドミントンとテコンドーが新しく採用されたという話も前回ありましたね.
冬季パラリンピック競技はこれと比べると,とても少ないです.なんと6競技しかないんです.
冬季パラリンピック競技
- アルペンスキー
- バイアスロン
- クロスカントリースキー
- スノーボード
- アイスホッケー
- 車いすカーリング
詳しい競技の説明は,少しずつ増やしていきますのでお楽しみに!!
余談
私はチェアスキーを体験したことがありますが,1時間くらいで挫折しました.ただ,選手のすごさをより一層感じましたし,競技や練習をする時にどんなことが大事かなど色々と勉強になりました.こういう競技も色々な人が体験できるような環境が整ってくると,パラスポーツの面白さや認知度も広まってくると思います!



参考資料
・日本パラリンピック委員会 (最終閲覧日:2020年5月16日) https://www.jsad.or.jp/paralympic/jpc/