車椅子を駆動していると肩が痛くなるんだよね・・・

MUDA

車椅子駆動は上肢の負担が大きいからね!今回は車椅子を使用している人の肩痛発症を予測している研究を紹介するよ!
【本日の話題】車椅子利用者の肩痛発症を予測する因子について
【はじめに】
- 手動式の車椅子は,移動するために上肢に頼る必要があるため,上肢の筋への要求が高い
- この要求の増加が肩の痛みや怪我を引き起こし,日常生活に支障をきたす
- しかし,肩の痛みの具体的な原因は不明である
上肢の負担が少ない車椅子駆動の方法や肩痛がある人の車椅子駆動ってどんなんだろう?

MUDA

それは研究で明らかにされているから,また別の記事で紹介しよう!
【対象】
- 男性93名,女性9名(年齢36.2±9.6歳)を対象
- 最初のデータ測定時は肩の痛みが無症状であることを確認(WUSPIで12点以下)
- 18ヶ月または36ヶ月の追跡調査
- ベースラインからWUSPIで10点以上の増加を経験したかどうかに基づいて,痛みあり群と痛みなし群のいずれかに分類
【方法】
- 快適な速度(平均:1.00m/s±0.26m/s)で40秒間の車椅子駆動を行い,最後の10秒間の運動学的データを解析
- 加えて肩の等尺性筋力をBiodexで測定(屈曲,伸展,外転,内転,内旋,外旋)
この研究の特徴は,最初の評価時には参加者誰一人肩の痛みを経験しておらず,その後3年間に誰が肩の痛みを発症したかに基づいてグループ分けされているので,肩痛発症の予測因子を特定できることですね!

MUDA

この予測因子を意識して,最終的に肩痛を発症する可能性が減ればいいですね!
文献タイトル
Walford, Shelby L., et al. "Predictors of shoulder pain in manual wheelchair users." Clinical Biomechanics 65 (2019): 1-12.