
新型コロナの影響をうけてマスク着用と手洗いへの注目がすごいですね!小学生の子供たちはマスク着用や手洗い習慣がどれくらい身についているのでしょうか?
【本日の話題】新型コロナ発生後の小学生のマスク着用と手洗い習慣の有無とそれに関係する要因について
【はじめに】
- 新型コロナウイルス(COVID-19)は非常に強い感染力をもち、世界的に大流行している
- ワクチンや治療薬の開発には多くの時間がかかるため、感染を抑制する手段として手洗いやマスクの着用が大切
- 大人はマスク着用や手洗いの啓蒙が徹底されてきているが、子ども(小学生)ではどれぐらい習慣が身についているのか、そしてどんな要因が関係しているのかを知ることは予防するうえで重要
【対象/方法】
- 武漢(中国)にある15校の小学校の小学生9145にアンケート調査を実施(アンケート回収率:93.7%)
- 性別、学年、外出歴、両親の職業、両親の学歴、居住地など
- 手指の衛生状態について(必要な時に手洗いする習慣、手洗いの方法など10項目)
- マスクの着用について(マスク着用の習慣、マスクの大きさ、交換の頻度など7項目)
調査内容の詳細
- 性別(男性、女性)、学年(1 or 2年生、3 or 4年生、5 or 6年生)、外出歴(あり、なし)
- 両親の職業(非正規雇用 or 失業者、専門 or技術職、一般公務員 or 会社員、国家公務員 or 企業や機関の管理者、企業やサービス業の従業員、農民、生産や輸送用機器のオペレーター、その他)
- 両親の学歴(小学校以下、中学校、高等学校 or 工業用中等教育や第二種職業専門学校、短大 or 大学、大学院以上)
- 居住地(武漢、武漢を除く湖北、湖北を除く中国)
【結果】
- 手洗い習慣がある小学生42.1%であり、手指の衛生状態の良さは性別、学年、外出歴、父親の職業、母親の学歴と関係がある
- 女性は男性よりも衛生状態が良い
- 3-6年生は1 or 2年生よりも衛生状態が良い
- 外出歴のあると回答した人はない人よりも衛生状態が良い
- 父親の職業が非正規雇用or失業者の子供と比べると、父親が他の職業についている場合に衛生状態がよい
- マスクの着用習慣がある小学生は51.6%であり、着用習慣は学年、母親の学歴、居住地と関係がある
-
- 5 or 6年生は1 or 2年生よりもマスクを着用する習慣がある
- 母親の学歴が短大or大学か大学院以上の場合に小学生以下の学歴よりもマスクを着用する習慣がある
- 武漢を除く湖北、湖北を除く中国に在住する学生の方がマスクを着用する習慣がある
今日のひとこと!

両親の学歴や職業には親の認識の違いだけでなく経済状況も含まれてくると思うので判断が難しい…
また、武漢にマスクがなくてつけられなかった可能性も考慮しないといけないと思います
ただ、低学年の男の子には特に手洗いについて、低学年の子には特にマスク着用について伝えるのが大切というのはとてもわかりやすい!日本の学校教育とかにも応用できそうですね!
また、武漢にマスクがなくてつけられなかった可能性も考慮しないといけないと思います
ただ、低学年の男の子には特に手洗いについて、低学年の子には特にマスク着用について伝えるのが大切というのはとてもわかりやすい!日本の学校教育とかにも応用できそうですね!
文献タイトル
Chen, Xuyu, et al. "Hand Hygiene, Mask-Wearing Behaviors and Its Associated Factors during the COVID-19 Epidemic: A Cross-sectional Study among Primary School Students in Wuhan, China." International Journal of Environmental Research and Public Health 17.8 (2020): 2893.