
新型コロナの影響によるロックダウン前とロックダウン期間中の身体活動と非活動時間の変化にはどんな関係があるのでしょうか…万が一日本がロックダウンした際には(ロックダウンしてなくても使えそう)貴重な情報となりそうです!
【本日の話題】新型コロナと身体活動時間・非活動時間(座業、談笑、読書 など)の変化について
【はじめに】
- ストレスの過多は心身の健康状態に良くない影響を与える
- 身体活動は心身の健康状態に良い影響をもたらすが、非活動時間は心身の健康状態に良くない
- 新型コロナパンデミック(特にロックダウン期間中)の影響と身体活動・心身の健康状態の関係は不明
【対象/方法】
- ロックダウン前、ロックアウト期間中のアンケートに回答をした成人男女110名(年齢:43±19歳、BMI:23.1±4.0 kg/m2、女性の割合:69%、フランス在住:76%、スイス在住:24%)
- 基本情報として性別、年齢、BMI、居住国、慢性疾患の有無、新型コロナの症状の有無を調査
- 身体活動と非活動時間は身体活動質問紙(IPAQ)で調査
- PROMIS(Patient-Reported Outcomes Measurement Information System)の項目より、身体的および精神的な健康状態、抑うつ症状、不安感を調査
- 個々のヴァイタリティは「生きているということ(生命力)を感じるか」、「エネルギーに満ち溢れていると感じるか」に”はい”か”いいえ”で回答
- 上記の項目から活動時間の変化や関係を調査
【結果】
- 当然、通勤時間やその他の移動時間は減少していた
- 新型コロナの影響によるロックダウン前と比べてロックアウト期間中の余暇時間は非活動時間が+76分/日、ウォーキング+5分/日、中等度の身体活動+4分/日であり、特に非活動時間が増加していた
- 身体活動時間が増加している人は身体的な健康状態にも良い影響を与えていた
- 非活動時間が増加している人は心身の健康状態にも良くなく、個々のヴァイタリティも低下していた
今日のひとこと!

やはり家でじっとしているだけでは健康に良くないですね!新型コロナとの戦いが長期戦ということを考えれば、家の中で運動することや、周りの人へ配慮しつつも気分転換に散歩するということも大切かもしれませんね
文献タイトル
Cheval, Boris, et al. "Relationships Between Changes in Self-reported Physical Activity and Sedentary Behaviours and Health During the Coronavirus (COVID-19) Pandemic in France and Switzerland." (2020).