肩が痛い人は肩が下がってたりするイメージがあります!

MUDA

どうかな?なで肩のような姿勢も肩甲骨の位置が関係してくるんだよ!その研究を詳しく見てみよう!
【本日の話題】
肩の痛みと肩甲骨の非対称性:肩甲骨周囲筋の柔軟性が及ぼす影響
はじめに
- 肩関節複合体の可動性と安定性には,肩甲骨が重要な役割を果たしていることは広く知られている
- 小胸筋と後方関節包の柔軟性の低下が,肩の痛み(インピンジメント症候群)に関わる肩の運動学的変化の潜在的メカニズムである可能性が示されている
- 症状のある人は無症状の人と比較して肩甲骨の非対称性が増加していた
Clinical Question
肩甲骨の非対称性に,小胸筋および後方関節包の柔軟性が影響を及ぼすのか?
対象 / 方法
- 6週間以上片側の肩が痛い人29名と無症状の人29名の58名を対象
- 小胸筋の短縮と肩後方の柔軟性は以下のテストを用いて評価した
- Flock of Birds’ electromagnetic tracking systemを用いて,安静時,30°,60°,90°,120°の上肢挙上時,下降時における肩甲骨の非対称性を定量化した
結果
- 無症状の人の肩と症状のある人の肩について,小胸筋と肩後方の柔軟性低下は,肩甲骨の非対称性の増加と関連していた
- しかし,上肢挙上・下降時の肩甲骨の対称性と関係はなかった
ココがポイント
小胸筋と肩後方の柔軟性低下は肩痛の有無に関わらず安静時の肩甲骨の非対称性に関与している
軟部組織の柔軟性低下は上肢挙上や下降時の肩甲骨位置や向きに影響しなかった
腕をリラックスしているときに肩甲骨の位置が左右違う人が必ずしも肩を痛めているわけではないんだね!

MUDA

この研究はオーバーヘッドスポーツをしていない人が対象なので,そういったアスリートや拘縮肩には追加の調査が必要だね!
ただ,安静時の肩甲骨の位置が非対称のことが肩の痛みに関係している人であれば,小胸筋や肩後方のストレッチは有効だね!
ただ,安静時の肩甲骨の位置が非対称のことが肩の痛みに関係している人であれば,小胸筋や肩後方のストレッチは有効だね!
なで肩の人も小胸筋が短縮してる人が多いよ!
次はストレッチ方法をチェック!!
文献タイトル
Turgut, Elif, and Gul Baltaci. "Effect of flexibility deficit on scapular asymmetry in individuals with and without shoulder pain." Brazilian journal of physical therapy 22.5 (2018): 370-375.